郡上の自然
~積翠と清流が紡ぐ自然豊かな郡上八幡で、
モーツァルトを聴き育った「郡上クラシックポーク」の故郷~
美しい清流をのぞむ風景
郡上八幡は長良川の上流に位置し、奥美濃の山々から流れ出た吉田川、小駄良川など3つの川が合流する場所にあります。
この清流に恵まれた地形と、古くからの歴史の中で人々によってはぐくまれた水の文化は、郡上八幡の貴重な遺産です。そしてこれらは、環境省によって名水の町に指定された所以であります。
ここではそんな郡上八幡ならではの清流が紡ぐ風景をご紹介いたします。
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吉田川
長良川からの最大の支流で市の中央を流れています。
宮が瀬橋から川底にある石が数えられるほど透きとおった水と、緑鮮やかな山頂に建つ郡上八幡城が眺められ、新橋は渦巻く川にむかって子供たちが橋の上から飛び込むことで有名です。
川岸沿いに「宮が瀬こみち」という親水遊歩道があり、川からの風を全身に感じながらゆったり散策をすると自然と一体となっているこの町の人々の暮らしを想像していただけると思います。 -
宗祇水(別名:白雲水)
環境省が選ぶ「日本名水百選」の第1号に指定されたことでその名を知られた湧水です。しかし本来は、歴史ある由緒正しき史跡。
文明3年(1471年)連歌の宗匠・飯尾宗祇が郡上の領主である東常縁から古今伝授を受けて京へ帰る際、惜しむ別れを清泉に託した2首の和歌が残されています。
「もみじ葉の 流るるたつた白雲の 花のみよし野思ひ忘るな 常縁」
「三年ごし 心をつくす思ひ川 春立つ沢に湧き出づるかな 宗祇」 -
乙姫川渓谷
深い洞窟から湧き出す美しい水がやがて滝になって落下するのが乙姫の滝。滝の高さは5メートルほどとあまり大きくはありませんが、その水はまさに100%天然のミネラルウォーターです。
市街地から小瀑や天狗岩と呼ばれている大きな岩を眺めながら約400メートルの山歩きはちょっとした渓谷探検の気分を味わえます。 -
小野湧水
歴史ある八幡神社の裏手に湧く城山の伏流水で、現在もこの付近の住民たちの生活水として利用されています。
また、ここから吉田川の川辺を下りた場所にも別の湧水があり、水の街郡上八幡ならでは風情を感じさせてくれます。