豊かな自然が育んだ「郡上クラシックポーク」

株式会社郡上明宝牧場

郡上クラシックポークの誕生

第四章 〜ヒント〜

以前から飼育されている豚を一頭残さず全て出荷して、一頭の豚も居なくなってからは、毎日清掃し続けて、半年が経とうとした時、母豚のそろそろ導入準備に入るとの連絡が入りました。折しも、PEDと言われる子豚の病気が猛威をふるい始めた時期でした。
岐阜県内でも発症する農家が出始め、近隣の愛知県、三重県はバタバタと発症しましたが、「うちの農場では、絶対出してはダメだ!」そう思い、一層力が入りました。
そして、美味しい豚肉を作るにはどうしたら良いかが一番の課題です。まず生まれた子豚にどんな食べ物を与えるか、何を与えると美味しいお肉になるか、いろんな方に相談しました。リンゴジュースの搾りかす、人参ジュースの搾りかす、パイナップル、梅、ヨーグルト、いろいろ考えました。ただ、何を与えても美味しくなる根拠が・・・そう悩んでいる時、㈱フィール・コーポレーション 蟹江義雄社長より豚舎にクラシック音楽を流しては?と生産のヒントを頂きました。「これだ!」雷に打たれるとはまさにこの事です。子供の頃、小学生のとある朝、豚上げと言い、父に連れられて生産農家に行った時の事を思い出しました。当時その農家の豚舎にトランジスターラジオが置いてあると言うか、ぶら下げて有りました。そして、豚舎に似つかわしくない音楽が流れていたのを思い出しました。私が不思議そうにそのトランジスターラジオを眺めていると農家の親父さんが「豚も楽しそうに、歌を聞くんだよ」と教えてくれました。「まさにそれだ!美味い物を与えるだけじゃ美味しいお肉にならない、リラックスさせる環境だ!豚の気持ちを忘れてしまっていた。」生き物の気持ちを思い出した瞬間です。蟹江義雄社長本当にありがとうございます。そして、経営者の考え、発想の素晴らしさに気づかされた瞬間でした。農場に戻り農場内にクラシックが流れる準備をし、その後、熊本の農場よりの母豚の導入が始まりました。
※PED=子豚流行性下痢