豊かな自然が育んだ「郡上クラシックポーク」

株式会社郡上明宝牧場

郡上クラシックポークの誕生

第五章 願い

無事初めの12頭の試験導入が終わり、1週間、2週間と経過観察が進み本導入が始まりました。「頼むぞ!」祈る様な気持ちとは、まさにこの事です。同時に、クラシックポークの商標の申請に入りました。今の所順調です、そして、その年の6月下旬最初の子豚が生まれ、本当に嬉しかったです。しかし一週間後、何だか発育の良くない子豚が生まれたと連絡が入り、まさに生きた心地がしないとはこの時の事です。毎日戦々恐々でした。まさかPED・・・しかし家畜保健所に検査を依頼しても、ウイルスは発見されません。最悪の結果が脳裏をかすめます。

後から判ったのですが、農場が徹底清掃をしたおかげで無菌すぎて、母親からの大腸菌に免疫がとれていないとの事でした。
一生懸命清掃して、クリーンナップしたのにそれが裏目になるとは・・・

産子数が増えて行くに従いなぜか病気が減り始めました。この時点では、原因はまだ分かりませんでした。農場の従業員も不安な日々を過ごしました。「とにかくやるしかない!」そう思い進むしかありませんでした、そして初出荷に向かいどんどん成長していきました。